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【文化編】磁器婚式の贈り物に『萬古焼』はどうですか?

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みなさん、結婚20周年を祝う記念日を「磁器婚式」と呼ぶことをご存じですか?

夫婦が共に歩んだ長い年月で「磁器のように固い絆で結ばれた夫婦」という意味を込めてつけられたそうです。

陶器には、佐賀県の有田焼や伊万里焼、長崎県の波佐見焼など様々な種類がありますが、

今回は三重県四日市市の伝統工芸品である「萬古焼」についてご紹介したいと思います。

萬古焼(万古焼/ばんこやき)とは?

概要

萬古焼(万古焼/ばんこやき)とは、現在の三重県四日市市菰野町で生産されている焼き物のことです。

現在では、国内で生産されている土鍋の約8割をこの萬古焼が占めています。

萬古焼の中でも「四日市萬古焼」は1979年に伝統工芸品として国に指定されました。

萬古焼の主な原料は粘土や陶石、長石などが使われており、また陶器と磁器の中間の性質を持つことから半磁器に分類されています。

土鍋に関してはペタライト(葉長石)という鉱石が配合されており、高火力のガスに直接かけても割れない性質を持っています。

急須に関しては、急須の素材に含まれる鉄分が茶葉のタンニンに反応することで渋みが和らぎ、旨味を引き出す効果があるといわれています。

萬古焼は英語では、Banko ware」や「unglazed porcelain(素焼きの磁器)と呼ばれています。

由来

江戸時代中期に、桑名の豪商・沼波弄山(ぬなみろうざん)が現在の三重県朝日町小向(おぶけ)という地域で開窯(かいよう)したことが「萬古焼」の始まりです。

萬古焼の名前の由来にはいくつかあり、沼波弄山が「萬古不易(意味:永久に変わらない)」の印を自身の作品に押したというものや、弄山の稼業の屋号が「萬古屋」だったためともいわれています。

弄山没後、約半世紀後に四日市末永村の村役だった山中忠左衛門によって萬古焼を量産できる陶法が確立されました。

そして村人に陶法を指導し陶工の育成をしたことで「四日市萬古焼」が誕生しました。

贈り物としての萬古焼

萬古焼には、土鍋や急須以外にマグカップや湯呑などもあります。

磁器婚式という一度きりの記念日に、夫婦同士や子から両親へなど大切な人に向けて萬古焼のマグカップや湯呑などを贈ってみてはいかがでしょうか?

萬古焼体験

三重県四日市市にあるばんこの里会館では「陶芸体験コース」・「絵付け・手彫り体験コース」・「定時陶芸教室」の3つの体験があり、気軽な体験コースから本格的に陶芸について学ぶことができる教室があるとのことです。

ばんこの里会館

所在地

〒510-0035 三重県四日市市陶栄町4-8 2F 

 

各種体験の開催日時

・午前:9時半 ~12時 (火・水・木・金・日)

・午後:13時半~16時 (水・金・日)

陶芸体験コース

所要時間:2時間程度

成形技法料金
てびねり3,500円
電動ろくろ4,000円

絵付け・手彫り体験コース

所要時間:90分程度

陶器の種類料金
カップ・湯呑・皿1,500円
土鍋(6号~)3,000円
蚊取り豚2,500円
手彫り(湯呑)2,000円

定時陶芸教室

・午前:9時 ~12時 (土曜のみ)

・午後:13時~16時 (火・木・土)

・夜間:18時~21時 (木曜のみ)

入会金:6,000円

コース受講料
月4回コース8,000円
月3回コース7,000円
月2回コース6,000円
月1回コース3,500円

大切な人との思い出に世界に一つしかないオリジナルの萬古焼を作ってみてはいかがでしょうか。

〇ばんこの里会館ホームページ http://bankonosato.jp/wp/

まとめ

今回は、磁器婚式の贈り物として三重県四日市市の伝統工芸品である「萬古焼」についてご紹介しました。

この記事をきっかけに萬古焼に少しでも興味を持っていただけたら幸いです。

今回は以上です。

ご覧いただきありがとうございました。

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